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治療法 |
<スリープスプリント> |
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◎歯科的アプローチ |
右図のようなものを口の中に入れて、気道を確保する装置です。 口の中に入れているマウスピースに似ています。原理は下顎を前に引き出して、舌根が奥に沈み込むのを防ぐ役割をするものです。 大げさな装置ではなく、また外科的手術も必要なく、薬物療法のような副作用の心配もない保存治療です。 まず、スリープスプリントを試し、経過を見てあまり効果が期待できないようであれば、マスク療法へ、それでもダメな場合は外科的治療に進むというのが良いではないでしょうか。 |
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睡眠時無呼吸症という診断があり、スリープスプリントが有効であると、医科医療機関からの診療情報提供がある場合のみ、保険で取り扱うことができます。 単なるイビキとかでは、保険適用されないのでご注意を! |
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Kさん(40歳) |
昼間眠くなることが少なくなった。いびきは完全には止まらないが小さくはなったらしい。時々無意識に強く噛みしめていることがあるので、慣れが必要かもしれない。洗浄はポリデントと専用容器で行っている。ポリデントの色が洗面所に残らないように水で薄めてから捨てている。洗う手間が面倒であるが、手放せないものになっている。 |
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<その他のイビキ治療> |
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◎経鼻式持続陽圧呼吸装置(CDAC)(耳鼻科にて施行していただきます。) |
[睡眠の際、顔にゴムマスクを装着し、コンプレッサーによって空気を気道に送り続けることで気道の閉鎖を防ぐ] |
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大掛かりな装置がいる上、夜間にのどがカラカラに乾いてしまい、長時間の使用が難しい。 |
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◎外科的治療(耳鼻科、口腔外科に紹介して施行していただきます。) |
咽頭拡大手術と呼ばれているのがUPPP |
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気道をふさぐ原因になっている部位を切除して、咽頭腔を広げるもの。最近では、レーザーで切除するLAPPというものもあります。 |
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◎薬物療法(耳鼻科などでおこなっていただきます。) |
呼吸刺激剤や坑うつ剤、気道拡張作用のある薬などがあります。 |
中枢型、軽度の閉鎖型睡眠時無呼吸症候群の患者さんには効果がありますが、主流を成す閉鎖型睡眠無呼吸症候群には有効とはいえません。 |